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『セナちゃーん。明日はさー何時までなのー仕事。』



隣に座っていた、長身でオタクみたいな人がいきなり話しかけてきた。彼は瀬川さんといって、少し年上の眼鏡をかけた、なんだか胡散臭い人だった。



《明日休みです。》



『あーじゃぁーご飯皆で行くから来ちゃいなよー。連絡先教えてー。』



有無を言わさずの強制参加。
この日まで、彼とは一切言葉を交わしたことがなかったのに。なんだこの強引さ。






次の日、特にやることもないしーと、集合場所にいくと、ギャル男二人と瀬川さんがいた。

『あれー灰野さんも来たの～？』

ギャル男の片割れがいった。


《はい。強引に呼ばれて。》


『いやー女の子もさー居た方がー楽しいでしょー。僕はスーパー幹事だからねー。気を使ったのよー。』


瀬川さんは本当に調子のよい人だった。ぺらぺらと色んな話をして、お店に入った。