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元風嬢、でも良いじゃない。

第2章 新。

『どうーセナちゃーん?仕事慣れたー?』

勝手に一人で話していた瀬川さんが急に質問してきた。



思いきって、自分の思っていることを言ってみた。



会う人みな、サイト利用者じゃないのか

電車の中で携帯をいじってる人たち全員もしかして遊ぶ相手をさがしているのかも

等々

とにかく思っていたことを言った。





『あーなんかわかるわー。』

私の話を聞いていた石井さんが続けた。


『俺は男だからーまぁいいけどーやっぱ灰野さんは女の子だからねー。怖いよねーちょっと。でも大丈夫だよ。慣れちゃうって。無理なら辞めちゃえばいいよ。』



人に話を聞いてもらえるっていう満足感をしばらく味わっていなかった私は、とても安堵した。



誰かに何を言ってほしいと、期待していたわけじゃないのに、やはり話を聞いてもらえるとうれしいものである。

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