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元風嬢、でも良いじゃない。

第2章 新。

『よし、帰るぞ。』



彼は私を見つけ袋を渡すと、電車に乗った。


『ちなみに、俺そのタンクトップ持ってるわ。色違い。』



ご丁寧にメンズショップの袋だったから中身まで確認していたらしい。


《あ、そうですか。》



『それでーこの前のね、ヤり目どうのだけど。』



やっぱり話すのか。わかってたけど。




『たしかにそうだったけどね。元々は。でも今は違うから。』



《なにそれ》




『え、だって、俺のこと好きでしょ?』
























そうでした。そうでした。





















イライラするのも、変に意地はるのも、悔しかったのも、ルイの事が好きだからでした。




《えーあーうーんー》




『だから、俺も、なんかそのそういうのが目的じゃなくてさ。ちゃんとなんていうかー。』























そうか、この人、私の事好きだったんだ。そうだったのか。

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