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元風嬢、でも良いじゃない。

第3章 あ、そうなの。

当時の私はルイに限らず、無類のギャル男好きだった。



もちろん撮影もそっち関係。



周りにはいろんなタイプのギャル男。


楽しくないはずがない。


3日も一緒にいれば、それはそれは仲良くもなり、

なんとなく、お互い意識するような人が現れた。

彼は年上で、身長も高く細み、髪の色も暗めで肌も私好みの黒さだった。

何かあるたびに私は彼と行動し、彼もまた私を探すようになった。





たった3日だけど、携帯の電波も入らないとなると、人との距離は凄く縮まる。




それに気づいたスタッフが、企画をたてようとしているほど、明らかに私たちはいい感じだった。


勿論、企画はお断りしたけど。




この撮影の間、ルイの事はあまり考えないようにしていた。

自分の中で段々冷めていっているのも気づいてたし、

私の事を一番に想ってくれているわけではないことも気づいていた。

好きだけど、好きなんだけど……

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