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君にクローバーの花束を

第7章 むっつ

「幽霊とか生きてるとか、んなもん関係ねぇよ……伝えたいんだろ!? それなら自分から出向くしかないじゃん!」

「卓也くん…」


幽霊との会話は拓哉には聞こえなかった。
だが、なにやら熱くなってる様子。
拓哉は優しい眼差しで卓也を見守った。


『彼女のもとに行ったさ……でも彼女には僕の姿は見えていなかった』

「…っ…」

『もうこのまま忘れた方がいいんだよ。その方が彼女は幸せになれる…』

「そんなっ……」


卓也は黙ってしまった。
お互い想い合ってるのに忘れなきゃいけないなんて…。



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