私 と 僕俺
第11章 17年待った初彼④
もう一回やられたら
もっと変な声が出そうで、
咄嗟に手で口を隠した。
『…?』
不思議そうな顔をする小澤くん。
「も、…もっかいやられたら…
私変な声出ちゃうから…」
『……ふふ。それ、すげー聞きたい』
そう言って私のおでこに
キスをした。
「だっ、ダメです!」
変な声。
つまり、ちょっとえっちな声。
さすがにもう声は出せない。
恥ずかしい。
『えー…』
口を尖らせた小澤くん。
そのまま私のおでこの右側にキスする。
「っ…!」
ちゅ
次は右ほっぺ。
鼻先。
指。
腕。
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