初恋。
第3章 夏
「俺、………海いってくる」
夏……
顔くらい向けてよ……
「夏!!こっち…向いて?」
夏の手に触れた瞬間、
パシッ…
「…わ、わりぃ……ちょっと一人にさせて……」
手を払われた……
僕はバカだなぁ………
「夏。僕ね、この夏休みに言うつもりだったの!!」
家のことも……
僕のことも…………
「………」
「あっくんは知ってて当然なの!!あっくんのお父様が決めたことなの!」
僕のアメリカ行き……
それは僕の父と母、そしてあっくんのお父さんが決めたことだった…
「夏には僕が直接言うつもりだったの!」