テキストサイズ

初恋。

第3章        夏          



「…ちょっと俺、海行ってくる…」


夏………



「…考えさせて?」



そうだよね……そりゃ…………



あぁ…なんでもっと早く言っておかなかったんだろう……



また…一人になるのかな?


また…暗闇の中へ入っていく


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『お母さん…この人だれ?』

『貴方の婚約者の莢(サヤ)さんよ?』

だれ?


『さやさん…ぼくたちけっこんするのかな?』

『はるくん…きっとそうなんだよ。わたしのおむこさんだ!はるくんは!』

おむこさん??


『お母さん…好きな人ができたんだ…だから婚約を…取り消せない?』

『何言ってるの!?無理に決まってるじゃない!!どこのどいつよ!!その好きな人って!!!』

…やめてよ

………やめて…




僕には…




夏しかいないのに……………

ストーリーメニュー

TOPTOPへ