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同窓生

第16章 恋しくて……

リハビリも兼ねて、夏海は1ヶ月、学校を休むことになった。

その間、病院にも自宅にも毎日、リレーで頑張ったメンバーは見舞いに行った。

今日は敦と美桜は、掃除当番のため、見舞いに行けないかもしれないことを理沙たちに伝えた。

すると、今まで一人で行ったことなどないのに、昌が、

「オレ、佐伯に話したいことがあるんだ。だから、今日はオレ一人で行かせてくれないかな?」

と、言った。

みんな快諾し、昌は夏海の家に向かった。

10月も下旬になり、下校する頃は少しひんやり肌寒さを感じるようになってきた。

昌は夏海の家の前に立っていた。

インターホンを鳴らす。

ピンポーーン……

音がやけにうるさく感じる。

しばらくして、

ガチャっ!

ドアが開いた。

「昌くん一人?」

夏海が尋ねた。

「あぁ。」

言葉少な目に目をそらして答えた。

「来てくれてありがと。」

夏海が柔らかい笑顔で迎える。

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