同窓生
第16章 恋しくて……
歩くときはまだ松葉杖が必要な夏海の後ろをついて歩く。
ドアを開けるときは、昌がサポートする。
自分の部屋に案内する前に、キッチンに寄った。
「今日は誰もいないの。さすがにママもずっとは仕事休めないからって、今日から仕事行ってるの。ゴメンね。お茶とお菓子くらいしかないけど、良い?」
夏海が慣れた手つきだけど、やりずらそうに用意を始めた。
「良いよ。オレ、いれるよ。佐伯もお茶?」
「うん。ありがとう、昌くん。」
ふわっと微笑む夏海の笑顔で昌の心が温かくなった。
「先に部屋に行ってて?」
「あぁ。」
夏海は多分、トイレだろう。
言われるがまま、2階にある部屋に入った。
何度も来た、この部屋だが、一人だとやけに広く感じる。
お茶を飲もうかと思ったが、自分のランドセルをキッチンに置いてきてしまったことに気がつき、階段を下りた。
ちょうど夏海が階段を上がろうとしていたので、理由を言って、キッチンに入った。
すぐ夏海に追い付いた。
「ゴメン。遅いから、先に行って良いよ?」
「大丈夫だよ。」
そう言った瞬間、
松葉杖が階段を踏み外した!
夏海がバランスを崩す!
「キャァ!!」
ガシッ!
昌がしっかり受けとめた。
「大丈夫?」
「うん。ゴメン!」
「いいよ。このまま行けそう?杖、下まで落ちちゃったけど。」
「半分以上、体重かけちゃうけど、大丈夫?」
「大丈夫だよ。何なら、担ごうか?」
昌がイタズラっぽく笑った。
ドアを開けるときは、昌がサポートする。
自分の部屋に案内する前に、キッチンに寄った。
「今日は誰もいないの。さすがにママもずっとは仕事休めないからって、今日から仕事行ってるの。ゴメンね。お茶とお菓子くらいしかないけど、良い?」
夏海が慣れた手つきだけど、やりずらそうに用意を始めた。
「良いよ。オレ、いれるよ。佐伯もお茶?」
「うん。ありがとう、昌くん。」
ふわっと微笑む夏海の笑顔で昌の心が温かくなった。
「先に部屋に行ってて?」
「あぁ。」
夏海は多分、トイレだろう。
言われるがまま、2階にある部屋に入った。
何度も来た、この部屋だが、一人だとやけに広く感じる。
お茶を飲もうかと思ったが、自分のランドセルをキッチンに置いてきてしまったことに気がつき、階段を下りた。
ちょうど夏海が階段を上がろうとしていたので、理由を言って、キッチンに入った。
すぐ夏海に追い付いた。
「ゴメン。遅いから、先に行って良いよ?」
「大丈夫だよ。」
そう言った瞬間、
松葉杖が階段を踏み外した!
夏海がバランスを崩す!
「キャァ!!」
ガシッ!
昌がしっかり受けとめた。
「大丈夫?」
「うん。ゴメン!」
「いいよ。このまま行けそう?杖、下まで落ちちゃったけど。」
「半分以上、体重かけちゃうけど、大丈夫?」
「大丈夫だよ。何なら、担ごうか?」
昌がイタズラっぽく笑った。