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同窓生

第17章 修学旅行

「ん?」

夏海が

「キス……して?」

大胆にも要求した。

「っ!……いいの?」

「うん。」

心の中で昌は

<いただきます!>

そう呟き……

瞳を閉じた、夏海を確認して、

<睫毛なげー>

そう思い……

ドキドキドキドキしながら

昌の右手は夏海の左手を握り、

一方、左手は夏海の肩を抱き、

体の距離を縮めると、

唇を近づけた。

チュッ……

互いの熱が唇から伝わる。

チュッ……

唇だけだが、

たまに昌が少しだけ放してまた押しつける。

そのときに少し、音が漏れる……

それがとてもいやらしいことをしている気持ちにさせ、

高揚させる。

チュッ……

チュッ……

音がまた漏れる

夏海の鼓動も、一番速く走れた時よりも、今までの何よりも、ドキドキしていた。

夏海は、こんな体験できるなんて、嬉しい!と、思っていた。

ただ、キスしただけなのに、漏れる音のせいで、頭がボーッとしてきて、キスが止まらなかった。

それは昌も同じことだったが、昌の場合、舌を入れようか迷っていた。

でも、一か八か、

チュッ……

もう一度、音を漏らせて……

夏海の唇をこじ開けてみた。

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