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同窓生

第17章 修学旅行

車椅子を押しながら、昌は幸せを感じていた。

少し歩いて、もうすぐ集合場所に着く!

というところで、

昌が夏海の後ろから抱き締めた。

優しい力で。

だけど、しっかり。

「昌くん?」

「ナツ……大好きだよ。さっきは、ありがと。」

「昌くん。私の方こそ、ありがとう。」

昌の頬に夏海がキスをした。



集合場所に着いた。

美桜たちも今着いたところだった。

そのままバスに乗り、お世話になるホテルに向かった。

部屋はもちろん男女別。

一部屋、4人~6人。

美桜たちのグループは、男女で別れただけだった。

しかし、部屋の階が異なり、男子は4階。女子は5階だった。

ところが、敦たちの部屋と美桜たちの部屋は階段に一番近いところで、ホテルの一番端の部屋だった。

上がればすぐ、美桜たちの部屋。

降りればすぐ、敦たちの部屋。


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