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同窓生

第1章 初恋

私の名前は「石田 美桜(いしだみお)」。

小学校6年の11歳です。

手足はスラッと長くて細め。
でも、身長はそこまで大きくない。

得意な教科は国語と英語と音楽と体育。
苦手な教科は算数……(。>д<)

部活は陸上部で短距離とハイジャンやってます。

好きな人はいます///
名前は「時田 敦(ときたあつし)」。

6年間同じクラス。

好きになったきっかけは、何となくだけど、他の女子より優しくしてくれてる気がするの。それを意識したら、告白されたわけじゃないのに、超ドキドキして( 〃▽〃)

それからかな?好きって……

逆に私が気になっちゃって、気がついたらいつも目で追うようになってた。


今も……

斜め前の席にいる彼に視線を注いでる。

一学期も今日で終わる、帰りのHR。
担任の「中澤 栞(なかざわしおり)」先生の話は全く聞こえてない。

敦くんはいつも一生懸命、勉強も運動も、頑張ってて……。
同じ陸上部で、ハイジャンやってる。

敦くんは、私の心を読む、超能力者なのかな?って感じるくらい、今言われたいことを言えない私の代わりに言ってくれる。

敦くんと目が合わない日はない。
むしろ、1日に目が合った回数は今までで50回が最高記録!

24時間中、学校にいる間は部活の時間入れても約9時間。
540分、敦くんといられるその中で50回って!
確率とか算数苦手だから分からないけど、すごい回数だよね?

「では!事故のないよう、夏休み気をつけて過ごしてくださいね!以上です。」
と、中澤先生。

「起立!」
ガヤガヤ
みんな急ぎ足で教室を出る。

私は、敦くんと同じ方向に帰るから、敦くんが誰と帰るか気になってた。

もし、誰とも帰らないなら、約束してないなら……

一緒に帰ろうって言ってみようかな!?
でも!今日は、終業式……。
みんな一斉に帰るから恥ずかしいな。
昨日、誘えばよかったな。

『はぁ~……』

思わずため息をつく。

「どうした?石田?」

ビクッ!!!
敦くん!

『えっ?あっ!んっと!』

突然声をかけられたから、答えられなかった。

「石田?大丈夫?」

さらに声をかけてくれる。

『うん。ありがと。』

そう答えるだけで精一杯。

「何だか心配!……送っていってやるよ!」

『えっ?』

「ほら!帰ろう?それとも少し休んでから帰る?」

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