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同窓生

第5章 それぞれの思い

はぁはぁ……

はぁ……

翔くんと肩で息をしていた。

「知抄……」

名前を呼ばれて振り向くと、

すごく男らしい、見たことない顔をした翔くんがいた。

ドキドキドキドキ……

胸が駆け足になる。

「可愛い!知抄!」

ぎゅっと

抱き締めてくれた。

急に恥ずかしくなる。

だって

裸だし。

昼間だし。

ヤバッ!

忘れてたけど、ここって……

『あぁぁぁぁ!敦くんっ!』

『はぁぁん!しょぉ……』

美桜……

理沙……

二人とも……

今まで気にならなかった!

すごい集中力……。

グチョ

グチョ……

ヌチュ……ヌポッ!

パンパンパンっ!

いろんなエッチな音が響いてた。

ふと我に返ったけど、

二人の感じてる姿を見て、

もっと、エッチなことをしたいって……

そう

思った。

翔くんが

「知抄……」

また、名前を呼んでくれた。

『翔くん』

「今、オレ、あいつらに流されてると思う。……でも、オレ、知抄のことがずっと好きだった!信じてくれるか分からないけど、夏休みに告白するつもりだった。それが早まって今日になったけど、オレは今、知抄とエッチなことできて、すげぇ嬉しい!」

『翔くん……』

何か言わなきゃ。

『翔くん……ありがとう。私も、ずっと好きだったよ。いつも翔くんと両想いだったらなーって思ってた。こういうことはまだずっと先だろうって思ってたから、戸惑ってるけど、大好きな人と結ばれたら、自然なことだと思うし……もっとエッチなことも、翔くんとなら……したい。』

「知抄……もっとエッチなことって……セックスして良いの?」

『(コクン)』

裸で抱き合ったまま、頷いた。

「ありがとう、知抄……」

『でも、怖い!』

「うん。」

『ムリかもしれないけど……』

「良いよ。今日、出来なくても、知抄がオレと、そういう気持ちを持ってるって分かっただけで、嬉しいよ。」

キューーン……

胸が締め付けられる。

翔くん……

大好き!

「知抄が嫌がることはしないから。」

『うん。』

「優しくするよ。」

『うん。』

こんな優しくて強い人を好きになれて良かった。

好きになってもらえて良かった。

「二人きりの時に、しようよ。」

翔くんが耳元で囁いた。

『うん!』

ありがとう、翔くん。

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