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同窓生

第1章 初恋

「夏休みだから約束しとかないと会えないかなって思ってさ。」
『ありがとう。お盆以外は特に出掛けないよ。』
「俺もー。」
『敦くん…。』
「なに?」
『手、ずっと繋いでるから……』
「やだ?」
『そうじゃなくて。汗ばんできちゃって……』
「お互い様じゃん。」
『うん。』
「俺は、手、繋げて嬉しいよ///」

敦くんが照れながら言う。

『私も///』

他愛のない会話の中に流れる、甘い時間。

本当に恋人になれたんだ。

そう感じさせてくれる。

だいぶ話して、

「喉渇いたー!」

『そうだね。』

「この公園からだったら俺の家の方が近道あるよ。行く?」

『う、うん!』

どもっちゃったけど……敦くんの家に行くことになった!

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