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同窓生

第7章 宿題

プールの後はだいたい、誰かの家で宿題をするのが日課になってた。

今日は知抄の家。

知抄の家はこの中では一番学校から遠い。

と言っても、学校から1キロくらいだ。

七月ももう終わる。

今日で、プールの最低日数、10日間は終わった。

プールがある時は全部行く予定だけど。

運動部の私たちにとって、プールは最高の憩いだ。

今日で、宿題も半分は終わりそう。

敦くんと梢くんのおかげだな!

二人はほんと、頭良い。教え方も上手だから、聞き入ってしまう。

今日の宿題はいつもより早く終わった。

宿題の最中もいつもより静かだった。

「あぁー!もーーー!」

突然、翔くんが声をあげた。

『どうしたの?』

「大丈夫?」

私たちの反応に翔くんが

「だって、せっかくこの前のこと、頑張ってできるだけ思い出さないようにしてたのにさ!」

みんなの顔がまた染まる……

「確かにな!本当、堂々としすぎだろ!あれ。」

「うん。」

「もし、先生が近くにいたらどうすんだよって考えたりしないのかな?」

うんうん、みんなで頷く。

本当にあり得ないよね。

「そういや、翔くんと知抄は、あれから、二人でどこか行ったの?」

理沙が尋ねる。

「行ってないよ?」

知抄が答える。

「ん?じゃあ、ヤってないの?」

梢くんが聞く。

「えっ? 」

知抄と翔くんが驚いた表情で辺りを見渡す。

「うちらのシーン見といて、二人だけ最後までしなかったんだから、そこら辺詳しく聞いても良いじゃん!」

理沙がニヤニヤしながら尋ねる。

「確かになー!」

敦くんと梢くんも声を揃えた。

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