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同窓生

第9章 離れた時間

着いて早々、着替え、法事が始まった。

子どもにはつまらないものだ。

退屈で美桜は何度もアクビ。

それじゃいけないと、大好きな敦のことを考えることにした。

敦くん、今頃何してるかな?

敦くんもおばあちゃん家行くって言ってたな。

もう着いたかな?

敦くんのこと、こんなに好きなのに、時々うんと不安になる。

なんでだろ?

やっぱモテるからかな?

そうだよね。あのルックスだもん。

あたしと付き合ってることを知ったら、何人の女子が泣くのかな?

敦くん……


「ぐぁっ……」

『?』

お経の間に何か変な声が混ざった。

声がした方を見ると、

克也が目をこすって頑張って起きてます!と言わんばかりの顔をしていた。

変な声は、克也のイビキだったようだ。



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