テキストサイズ

同窓生

第10章 複雑な想い

「美桜?一つ聞いて良い?」

『なに?』

「美桜は、胸、何カップ?」

『え?』

バッと離れ、思わず胸を隠す。

キャミソールにカーディガンを羽織ったシンプルな格好だけど、最近、出てきた胸の膨らみが少し強調されていた。

BカップからCカップになった。

『教えない!』

そんなこと敦くんにも言ってない。

「じゃあ、万歳して!」

『え?なんで?』

「教えてくれないなら、当てる!」

『どーやって?』

「見て!」

『やだぁ!かっちゃんのエッチ!』

美桜は裸になれと言われた気がして、顔が真っ赤になった。

「じゃあ、服の上から触らせて!」

今度は弥彦がそう言ってきた。

『やっくんまで……もう……服の上から?』

「そ!そしたらキレイさっぱりふっ切れる!」

『そういうもの?』

「わかんねーけど、告白だけじゃなんかモンモンとしてな。何か三人の秘密を持ちたいなーって。」

『うーーん。恥ずかしいもん。』

「だから秘密になるんだろ?」

幼い時、よく兄弟喧嘩をしていたのに、こういうことになると意見がまとまる。

そういえば、一緒にお風呂によく入ったものだと思い出していた。

『少しだけだよ?』

自分より背の高い二人を見上げる。

「おぅ!」

「じゃぁ、俺は見てるだけじゃなんか嫌だから、美桜の手を挙げるの手伝うわ。」

「あ!それ、良いね。」

後ろにまわった克也が

「はい。美桜、万歳!」

『万歳……』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ