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始まりの種

第1章 同級生

「おはよー」


「...おはよう」


朝から元気に声を掛けてくるクラスメートに眠そうに返事をするのは滝川恭介


僕、蓮田廉の幼なじみであり、好きな相手


「廉おはよー


相変わらず小さくて可愛いな~」


「おはよう...


って、小さい言うな!」


「なんだよ、事実だろ」


そんな毎日の恒例となりつつある軽口を言いながら席につく


僕と恭介が通う高校は全寮制の男子校


男子校のため女に飢えた男たちも多い


恭介の席は僕の斜め前


授業中こっそり後ろ姿を眺めるだけで満足していた

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