テキストサイズ

言葉で聞かせて

第8章 猫に恋敵

敦史目線


今までにないほど重い身体を無理やり起こすと反対側で悠史も身体を起こしているのが見えた

俺はちょっとした独占欲から先に千秋に手を伸ばす


「千秋、疲れたとはおもうが風呂行くぞ」


所謂お姫様抱っこで千秋を持ち上げた


やっべぇ
普段なら楽勝なはずが今日はキツい


平均体重より明らかに軽い千秋だが、疲労感から重く感じる
持ち上げてしまった以上途中で下ろすなんて情けない真似出来ないから必死で風呂場に向かった


「……っと」


千秋を風呂場の椅子に座らせて顔を見ると何故か顔を真っ赤にしていた


「?どうした?」


俺が尋ねると悠史が千秋に近寄り優しく頭を撫でる


「……すみません。早く洗いましょうね」
「?」


悠史の言葉に小さく頷いた千秋は下に手を伸ばす
すると


あ、そういうことか


俺が持ち上げて運んでいる間に千秋のナカに出された俺と悠史の精液が流れ出ていたらしい


デリカシーの欠片もねぇな、俺
持ち運ぶのに必死すぎ


「千秋、後ろ向け」
「?」
「俺が洗ってやるから、後ろ向け」
「!!」


俺の言葉を理解した途端に千秋は首を横に激しく振った

ストーリーメニュー

TOPTOPへ