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言葉で聞かせて

第8章 猫に恋敵

俺がまたなんかやらかすとでも思ってんのか
失礼な奴だ


「自分じゃ綺麗に洗えないだろ。いいから」


俺が千秋に手を伸ばすと、千秋は湯気で曇った鏡に指で何か書き始めた


『自分で出来るので大丈夫です』
「あ?やったことあーーってぇ!!」


やったことがあるのか、と聞こうとした俺の言葉は後頭部を叩いた悠史によって遮られてしまう


「何すんだよ!!」
「千秋さん、すみません。それでは僕達は後ろ向いてるので」


千秋が明らかにほっとした顔をして、悠史は俺の腕を取って後ろを向かせた


ーー何なんだよ!?

ーーまだわからないんですか

ーーはぁ!?

ーー千秋さんはきっと昔自分で処理していた事があるんですよ

ーーは……!!


悠史に言われてようやく気付いた


そうか
だからアナル弄られても殆ど抵抗しなかったし
アナルだけでもイく事が出来たってことか

初めてじゃないから


くそが


過去に千秋を陵辱した馬鹿な女と男を殺してやりたい
俺のものに手出すなんていい度胸じゃねぇか


すると突然悠史が肩を軽く叩いた


ーーこら。それ、千秋さんの前で見せるなよ

ーーあぁ。悪い

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