
言葉で聞かせて
第13章 言葉で聞かせて
媚びるようなその瞳も、濡れた唇も
全部苛ついて
僕がエリカさんを睨む目はどんどん鋭くなっていく
「悠史……どうしてそんな怖い顔してるの……?」
どうして?
そんなこともわからないの
「……」
「あ……っ」
黙っていても何に怒っているかぐらいわかったんだろう
エリカさんが怯む
だけど、このまま何もしないで部屋を出てくれるかな、なんて甘い考えは次の瞬間には打ち砕かれた
「……そんな顔したって……無駄よ……だって悠史は私に手を出すことが出来ないんだから。止められないわ……」
そう言ってエリカさんはまた僕に愛撫し始める
もともとそこまでアウトドア派じゃなかった僕のお腹は千秋さんほどじゃないけど、そこそこ白い
その肌にエリカさんが大量のキスマークを付けていく
胸からお腹へ
さらにそこから下って
「やめろ……!!!」
「そんな乱暴な言葉遣いしちゃダメよ。悠史」
ゆっくりとズボンを脱がされた
エリカさんは下着の上から僕の股間に顔を寄せる
「あぁ……久しぶりの感触……。勃ってなくてもこんなにおっきいなんて……柔らかいこれも、悠史のだと思うと素敵……」
勃つわけないだろ
くそ
触るな
