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「監視カメラの映像を見せてもらう前に、今日俺がついた客から面白い話が聞けました」
「面白い話？」


タバコを吸いながら俺に目を向けた三崎さんに頷く


「はい。エリカの父が経営している会社の金銭問題には、エリカが関わっているんじゃないかと噂が流れているそうです」


詳しい話を佐伯さんにも求められ、客の女から聞いた話を出来るだけ余すところなく話した

話が終わると、佐伯さんは懐からタバコを取り出す


「ふぅん。ちょっと調べてみる価値はあるかもねぇ」


佐伯さんは三崎さんが咥えていたタバコに自分の咥えたタバコを押し付けて火をつけると深く吸って煙を吐き出した


「チッ、そんなこと言ってねぇで調べろ」


佐伯さんのその行動に舌打ちをした三崎さんが佐伯さんに言う


「はいはい。もちろん調べますとも。早くしないと俺の俺が我慢できなくなっちゃうし」
「一言余計なんだよ」


俺の俺が？
何で今？


突然出てきた下ネタの意味がわからず困惑している俺に、三崎さんが佐伯さんを殴ってから立ち上がった


「それは調べておく。じゃあ、今度はこっちだな」


三崎さんはパソコンを開いて、俺に隣に来るように指示した