
ずっと君が好き。
第1章 ヒロセコウキ。
…でも
助けてくれたんだよね…?
なんか少し嬉しいかも。
「はあー…今日はバスケかー」
先生の話が終わり、いよいよ体育の時間。
「薫はいーじゃん、運動できるし」
「やだよー、バスケは突き指するもん」
友達の視線がちらっと男子の方に向く。
「…でもさー、かっこいーとこ見れるじゃん?」
「誰の?」
あたしが眉間にしわを寄せながら聞いた。
すると、友達は溜息をつく。
「もー、薫くらいだよねー、廣瀬に興味ないの」
廣瀬…光輝?
あの、あたしにボールぶつけてきた人?
あと…さっき助けてくれた。
「何きょとんとしてんのー。薫なんかさっき廣瀬にフォローしてもらってたじゃん!羨ましいー」
…バカって言われましたけど。
