
ずっと君が好き。
第1章 ヒロセコウキ。
へえ…
そんなにモテるんだー。
まあ、あたしには関係ないこと…だけどね。
「あ、ほら。やってるよ廣瀬」
言われるがままにあたしも視線を男子の方に向ける。
そこには話していた時とは違う、真剣な表情の彼が居た。
「へー…真面目な時もあるんだ」
あたしがそう呟くと、友達はにやにやしながらあたしの前に顔を出した。
「もしかしてー、好きになっ
「なってないなってない!」
ならない。
あんな奴。
でも…
「廣瀬ナイスー!」
「あったりまえ!」
無邪気に笑う人の顔は嫌いじゃない。
