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陽だまりの家

第2章 自分の確かな居場所

今回は私の友達の話をしよう

私の学校での立ち位置は凄く不安定だった

つい最近までは、少しだけ派手めな女子のグループにいた

元々そんなのとはほど遠いのだが

1年生の頃に途中から転校生がうちのクラスにやって来た

その時に私の1番仲良かった友達と

仲良くなり始めたので

私も何と無く仲良くなったのだが

最初は静かだったその転校生と深く関わっていくうちに

その人の本性を知った



その辺りから、彼女のことが苦手だったのだが

私の友達と仲が良かったので一緒に行動をしていた


私が苦手だと思っているので

その子も何と無く気付いたのだろう

私のことが気に食わなかったのか、私の友達にベッタリ


少しだけ不安になった


(1人にはなりたくない………)



2年生に進級すると

1年生の頃から一緒にいたもう1人の子も合わせて

4人グループだった私達は

キレイに2人ずつにクラスが分かれた

そこまでは良かったのだが、

私と同じクラスになったのが元転校生だった


暫くは一緒に行動していた



その半年後位には

その子も友達は沢山増えていて

美人だったので、学年でも有名になっていた



それに比べ私は、元がそんなに明るい方ではなく、

人付き合いもあまり得意ではなかったので

友達も少なかった


そんな私を余所に彼女はどんどん友達を増やしていき

他の子と仲良くなり始めると

私から遠ざかっていった


でもその時はまだマシな方だった


自分の立ち位置を自覚したのか、

気が大きくなり

我儘も言うようになった

いや、前から我儘だったのだが

さらに悪化したと言った方がいいだろう



人の悪口も増えていった

私も1人になるのが怖かったので

一緒に言うしかなかった


今思えば馬鹿らしいかった






結局、そんな偽りの関係なんて続くわけもなく

あっさりと壊れてしまった



彼女達の私へ向けた悪口を直接聞いてしまって



それは私がトイレで用を足していたら

その子達が入って来た

その時にハッキリと聞いてしまった


本当は黙って聞いているんじゃなく、

「どういうこと?」

って言って、言い返してやりたかった



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