陽だまりの家
第4章 1番大切なもの
今日、2月9日
私は渡と別れた
少し前、彼のことが本当に好きか分からなくなり
それでも彼と向き合ってみようと、そう思っていた
でもダメだった
日に日に連絡もとらなくなり
その時は私の精神状態があまり良いとは言い難い状況だったせいもあったのか
彼と向き合うのが、急に怖くなった
今思えば、ほんの些細なことだった
渡のことを散々振り回し、傷付け、
自分の気持ちに自信が無くなった途端
向き合うこともせず、
あっさりと彼から離れていった
自分のしてきた事は本当に最低だ
それでも渡は、私のことを
嫌いにならず、
タイミングこそは少しズレてしまったが
それどころか、
「別れたくない」
と言ってくれた
だが、
その少しのズレさえも
とても大きく感じた
私は自分の事ばっかりで、
渡の事は何も考えてあげられなかった
正直に言うと
別れてから、
渡のことはそんなに好きじゃないのかもと思っていたが
全然そんな事はなく
いつの間にか、自分でも気付かない程
大切な存在になっていた
行き場のない私の唯一の居場所で、安心感
渡は私に色々なものをくれた
「ごめん」じゃなくて「ありがとう」と言えば良かった
「好き」と「愛しい」の違いなんて、関係なかった
好きじゃないなんて、そんなの嘘だ
隣に居るのが当たり前で
それだけで充分だったんだ
何でもっと彼を大切にしてあげられなかったのだろう
今更、彼の存在の重要さに気が付いた
自分が許せない
毎日毎日、自分を責めた
責め続けた
でも、周りの友達が一生懸命恋をしているのを目の前で見てて
過ぎてしまった事はもうどうにも出来ない
自分から終わりを告げてしまった事には変わりはない
どんなに後悔して、悩み苦しんでも、時間がもどったり
彼との関係が元に戻る訳でもない
彼を沢山、傷付けた分
彼の幸せを祈ろう
お互い合わなかった
渡には、渡に合った人が
私には、まだよく分からないが
私に合った人が
きっと居る
その時が来るまで、前向きに頑張ってみよう
これから先
まだ何が起こるか分からない
だが、
私には家族が居る
友達がいる
それだけで充分だ
今の、この何気ない
何とも言えない時間が
一番幸せだ
私は渡と別れた
少し前、彼のことが本当に好きか分からなくなり
それでも彼と向き合ってみようと、そう思っていた
でもダメだった
日に日に連絡もとらなくなり
その時は私の精神状態があまり良いとは言い難い状況だったせいもあったのか
彼と向き合うのが、急に怖くなった
今思えば、ほんの些細なことだった
渡のことを散々振り回し、傷付け、
自分の気持ちに自信が無くなった途端
向き合うこともせず、
あっさりと彼から離れていった
自分のしてきた事は本当に最低だ
それでも渡は、私のことを
嫌いにならず、
タイミングこそは少しズレてしまったが
それどころか、
「別れたくない」
と言ってくれた
だが、
その少しのズレさえも
とても大きく感じた
私は自分の事ばっかりで、
渡の事は何も考えてあげられなかった
正直に言うと
別れてから、
渡のことはそんなに好きじゃないのかもと思っていたが
全然そんな事はなく
いつの間にか、自分でも気付かない程
大切な存在になっていた
行き場のない私の唯一の居場所で、安心感
渡は私に色々なものをくれた
「ごめん」じゃなくて「ありがとう」と言えば良かった
「好き」と「愛しい」の違いなんて、関係なかった
好きじゃないなんて、そんなの嘘だ
隣に居るのが当たり前で
それだけで充分だったんだ
何でもっと彼を大切にしてあげられなかったのだろう
今更、彼の存在の重要さに気が付いた
自分が許せない
毎日毎日、自分を責めた
責め続けた
でも、周りの友達が一生懸命恋をしているのを目の前で見てて
過ぎてしまった事はもうどうにも出来ない
自分から終わりを告げてしまった事には変わりはない
どんなに後悔して、悩み苦しんでも、時間がもどったり
彼との関係が元に戻る訳でもない
彼を沢山、傷付けた分
彼の幸せを祈ろう
お互い合わなかった
渡には、渡に合った人が
私には、まだよく分からないが
私に合った人が
きっと居る
その時が来るまで、前向きに頑張ってみよう
これから先
まだ何が起こるか分からない
だが、
私には家族が居る
友達がいる
それだけで充分だ
今の、この何気ない
何とも言えない時間が
一番幸せだ