陽だまりの家
第5章 真っ暗な世界
今まで、色々と語ってきたが
正直、いつもそう言う様に思っている訳ではない
他人からみたら
偽善など
下手な綺麗事にしか聞こえないと思う
そんな私にだって
当然、色々と思うところもある
これまで語ってきた
母、姉の茜、兄の大地
まだ語ったことのない
父、祖母、祖父、叔母
たまに接し方が分からなくなってしまう
私は基本、
口下手と言うか
あまり思った事を口に出せない性格で
いつも喧嘩などしても
思った事を言わずに、黙って聞き流しているだけだった
つい最近では、
私は茜のことを拒絶してしまった
茜だけではなく、母のことも
その時はどうしてそうなったのか
色々なものが溜まり過ぎて
一気に爆発してしまったのだ
小さな時から
茜はしっかりしていて、
思った事をハッキリ言う
私や兄の事をよく見ていてくれた
しかし
茜が成長し、
高校を卒業
2、3年頃には、家を出て行ってしまった
茜も姉として、家では色々と息苦しかったのだろう
大地は、
やりたい放題していて
でも何かをする時は器用にこなし
友達も多く、
人を惹きつける何かを持っている
私は、
特に何か出来る訳でもなく
ハッキリ言って友達が多い方でも無い
3人の中で、一番ぱっとしなかったと思う
その分、
人の役に立ちたいと
「良い人」になろうと
いつの間にか自分を作る様になっていた
茜が家を出て行ってから
大地もよく出掛ける様になり
家に帰って来ない日などが多く続いた
そして残された私は
出て行った茜の代わりになろうと思っていた
母はよく言っていた
「アンタだけは変わらないで」
「人を傷付ける様な事は、絶対に言わない」
普通の人から見ると
素晴らしい事だと、褒め言葉だと、
思うかもしれない
でも私にとっては
とてつもない、プレッシャーだった
家族は知らない
私が家で笑顔な分
外でどれだけの事をしてきたのか
日に日に、罪悪感で押し潰されそうになった
私は母が思う程
良い人間ではない
優しくなんか無い
全て嘘、嘘、嘘…
こんなんじゃない
正直、いつもそう言う様に思っている訳ではない
他人からみたら
偽善など
下手な綺麗事にしか聞こえないと思う
そんな私にだって
当然、色々と思うところもある
これまで語ってきた
母、姉の茜、兄の大地
まだ語ったことのない
父、祖母、祖父、叔母
たまに接し方が分からなくなってしまう
私は基本、
口下手と言うか
あまり思った事を口に出せない性格で
いつも喧嘩などしても
思った事を言わずに、黙って聞き流しているだけだった
つい最近では、
私は茜のことを拒絶してしまった
茜だけではなく、母のことも
その時はどうしてそうなったのか
色々なものが溜まり過ぎて
一気に爆発してしまったのだ
小さな時から
茜はしっかりしていて、
思った事をハッキリ言う
私や兄の事をよく見ていてくれた
しかし
茜が成長し、
高校を卒業
2、3年頃には、家を出て行ってしまった
茜も姉として、家では色々と息苦しかったのだろう
大地は、
やりたい放題していて
でも何かをする時は器用にこなし
友達も多く、
人を惹きつける何かを持っている
私は、
特に何か出来る訳でもなく
ハッキリ言って友達が多い方でも無い
3人の中で、一番ぱっとしなかったと思う
その分、
人の役に立ちたいと
「良い人」になろうと
いつの間にか自分を作る様になっていた
茜が家を出て行ってから
大地もよく出掛ける様になり
家に帰って来ない日などが多く続いた
そして残された私は
出て行った茜の代わりになろうと思っていた
母はよく言っていた
「アンタだけは変わらないで」
「人を傷付ける様な事は、絶対に言わない」
普通の人から見ると
素晴らしい事だと、褒め言葉だと、
思うかもしれない
でも私にとっては
とてつもない、プレッシャーだった
家族は知らない
私が家で笑顔な分
外でどれだけの事をしてきたのか
日に日に、罪悪感で押し潰されそうになった
私は母が思う程
良い人間ではない
優しくなんか無い
全て嘘、嘘、嘘…
こんなんじゃない