
陽だまりの家
第5章 真っ暗な世界
その後、
バイトの時は父が迎えに来てくれたのだが
忙しくて遅くなってしまった
すると、
車に入るなり不機嫌で
凄く責められた
車の中は一気に、空気が重くなった
正直言って、
色々と面倒で
前から学校とバイトに自転車で通いたいと考えていたので
自転車を持っていなかった私は
バイトの給料が入ったら、
自分で自転車を買ってどうにかしようと思った
その事を母に話したら
また不機嫌になってしまった
確かに、夜遅くに自転車で帰って来るなど
危ないと思う
母も私の事を思ってのことだろう
それでも私は、
自分でどうにかしたかった
もういっぱいいっぱいで
あまり家に居たくなかった
少し前に友達と進路の話をした
私は美容専門学校へ進学しようと思っており、
大体は行きたいなと思っている学校は
家より少し離れた場所にあり、
家から通うとなると
少し不便だ
そこで、「1人暮らし」という選択があることを思いついた
寮に入るという選択もあるが
家賃が高くて、とてもじゃないが入れない
そんな調子で悩んでいると
ある日、学校の授業で進路の話になった
担任に「家の人としっかりと話し合って来い」と言われた
私は今まで、本格的に進路の事を考えたことがなかったので
これを機に母に自分の考えを全部、伝えようと思った
もちろん、1人暮らしの事も
その夜、
私は勇気を出して母に話してみた
専門学校の話をすると
「アンタがそこまで、考えてるとは思わなかった」
母は「お金の方は、出来るだけ免除する」と言い
認めてくれた
だが、
1人暮らしの話をすると
急に表情が濁りだした
「そこまで、ここに居たくないのかい…」
私は何も言うことが出来なかった
そのまま話を続けていても
母は「ダメだ」と言うばかりで
最終的には携帯をいじり始め、
一言も話さなくなり
相手にもして貰えなくなった
私は、私なりに覚悟を決め
自分の意思をハッキリと伝えたつもりだったのだが
バッサリと、拒絶されてしまった
その日はこのまま話が終わってしまった
それでも私は、諦め切れない
もうどうしたら良いのか分からず
涙ばかりが溢れる
また、目の前が真っ暗になってゆくーー……
バイトの時は父が迎えに来てくれたのだが
忙しくて遅くなってしまった
すると、
車に入るなり不機嫌で
凄く責められた
車の中は一気に、空気が重くなった
正直言って、
色々と面倒で
前から学校とバイトに自転車で通いたいと考えていたので
自転車を持っていなかった私は
バイトの給料が入ったら、
自分で自転車を買ってどうにかしようと思った
その事を母に話したら
また不機嫌になってしまった
確かに、夜遅くに自転車で帰って来るなど
危ないと思う
母も私の事を思ってのことだろう
それでも私は、
自分でどうにかしたかった
もういっぱいいっぱいで
あまり家に居たくなかった
少し前に友達と進路の話をした
私は美容専門学校へ進学しようと思っており、
大体は行きたいなと思っている学校は
家より少し離れた場所にあり、
家から通うとなると
少し不便だ
そこで、「1人暮らし」という選択があることを思いついた
寮に入るという選択もあるが
家賃が高くて、とてもじゃないが入れない
そんな調子で悩んでいると
ある日、学校の授業で進路の話になった
担任に「家の人としっかりと話し合って来い」と言われた
私は今まで、本格的に進路の事を考えたことがなかったので
これを機に母に自分の考えを全部、伝えようと思った
もちろん、1人暮らしの事も
その夜、
私は勇気を出して母に話してみた
専門学校の話をすると
「アンタがそこまで、考えてるとは思わなかった」
母は「お金の方は、出来るだけ免除する」と言い
認めてくれた
だが、
1人暮らしの話をすると
急に表情が濁りだした
「そこまで、ここに居たくないのかい…」
私は何も言うことが出来なかった
そのまま話を続けていても
母は「ダメだ」と言うばかりで
最終的には携帯をいじり始め、
一言も話さなくなり
相手にもして貰えなくなった
私は、私なりに覚悟を決め
自分の意思をハッキリと伝えたつもりだったのだが
バッサリと、拒絶されてしまった
その日はこのまま話が終わってしまった
それでも私は、諦め切れない
もうどうしたら良いのか分からず
涙ばかりが溢れる
また、目の前が真っ暗になってゆくーー……
