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陽だまりの家

第1章 日々の日常

今日の朝、彼氏と同棲中の姉の茜が家に来た

茜と母は同じ介護施設で働いている

介護施設でも、色々な種類の仕事がある

2人はその中のデイサービスという種類の仕事を主に担当している

それで今日は一緒に仕事場に行く約束をしていたようで、茜は時間に余裕を持って少し早めに来た

ここ2、3日雪が多く降ってかなりの量が積もっていたので
酷いようだったら雪かきを手伝うつもりで茜は時間より少し早く来たらしい

茜も自分の所で手一杯だった筈だったのに母の為に来たのだ

母は茜が、家に来ると嬉しいのか

生き生きとしている

そんな光景を見て温かい気持ちになる

そんな茜のことを凄いと思うし、尊敬している


私にとって茜は
少し変わっていて、心が強いように見えて

だけど違って

人より少し周りを冷静に見れて

家族を愛している

時には脆く、消えてしまいそうな繊細な部分も持っている


私が辛く、逃げ出したくて

誰かに自分の心の叫びを聞いて欲しい時

そっと側に寄り添い、私の話を聞いてくれる


世界でたった1人しかいない姉で

茜の代わりは誰にも務まらなくて

大切な家族の1人だ


茜に救われてばかりな私は

もし、茜が誰かに救って欲しい時

道に迷ってしまった時

そっと茜がしてくれた様に寄り添い

「そっちじゃないよ、こっちだよ」

って正しい道を教えれるようになりたいと思う



こんなことが出来るのは

茜の強さも、弱さも知る

恋人でも友達でもなく

ましてや赤の他人でもなく

誰よりも茜を愛している家族だと思うから


茜が今まで姉として

色々なものを犠牲にしてきた分

いつか絶対幸せになれるように


祈り続けたいと思う


今日は曇りのうち晴れ

天気良好

太陽の光をあび

今日も私はバイト先へ向かう

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