陽だまりの家
第1章 日々の日常
今日は私の兄、大地の話をしよう。
大地は私の2歳年上の真ん中の兄だ
彼は昔から
我儘で、自分の気に食わないことがあると
思い通りにしなきゃ気が済まない様な人間だ
私はそんな大地に悩まされ続けた
もう1人の長女、茜とは前に話した通り仲が良いのだが
何故か兄とは馬が合わず
全くの正反対だった
自分が決して出来た人間だと言っている訳ではない
普通の人から見ても、大地のやっている事が間違っているのは分かる
大地にとって私は邪魔な存在でしかなく、
母の愛を一杯にうけて
憎らしい存在であったと思う
何度
「弟が良かった」
そう言われたことか
向こうが嫌っているのなら私も嫌うしかないと思っていた
私にとっても大地は
唯一の息子で父に気に掛けて貰ってばかりなのに
その気持ちですら利用しようとしている事に気に食わなかった
一時期は毎日、毎日
気に食わないというだけで暴力を振るわれていた事もあった
私が大地を嫌う理由なんていくらでもあった
顔を合わせれば、喧嘩をし
いつもなら私が悪くても悪くなくても
妥協し自分から謝っていた
だがある時、きっかけこそはほんの些細なことで、
今では何でそうなったかも分からないが
長年我慢し、蓄積されていただろう
私の奥底に閉じ込められていた思いが
タガが外れたかの様に
プッツリと切れて解放されてしまったのだ
それからは歩みよろうとする努力も一切辞め、
大地に対してすっかり心を閉ざしてしまった
1年位はまともに口を聞かなかったっただろう
ほぼ冷戦状態の様な感じだった
私は
「絶対に、兄から謝って来るまでまともに口を聞かない」
決意した
私も中々の頑固者なので
実際に実行した
でも、兄が私に謝って来る訳でもなく
そうやって1年位は冷戦状態だった
大地は私の2歳年上の真ん中の兄だ
彼は昔から
我儘で、自分の気に食わないことがあると
思い通りにしなきゃ気が済まない様な人間だ
私はそんな大地に悩まされ続けた
もう1人の長女、茜とは前に話した通り仲が良いのだが
何故か兄とは馬が合わず
全くの正反対だった
自分が決して出来た人間だと言っている訳ではない
普通の人から見ても、大地のやっている事が間違っているのは分かる
大地にとって私は邪魔な存在でしかなく、
母の愛を一杯にうけて
憎らしい存在であったと思う
何度
「弟が良かった」
そう言われたことか
向こうが嫌っているのなら私も嫌うしかないと思っていた
私にとっても大地は
唯一の息子で父に気に掛けて貰ってばかりなのに
その気持ちですら利用しようとしている事に気に食わなかった
一時期は毎日、毎日
気に食わないというだけで暴力を振るわれていた事もあった
私が大地を嫌う理由なんていくらでもあった
顔を合わせれば、喧嘩をし
いつもなら私が悪くても悪くなくても
妥協し自分から謝っていた
だがある時、きっかけこそはほんの些細なことで、
今では何でそうなったかも分からないが
長年我慢し、蓄積されていただろう
私の奥底に閉じ込められていた思いが
タガが外れたかの様に
プッツリと切れて解放されてしまったのだ
それからは歩みよろうとする努力も一切辞め、
大地に対してすっかり心を閉ざしてしまった
1年位はまともに口を聞かなかったっただろう
ほぼ冷戦状態の様な感じだった
私は
「絶対に、兄から謝って来るまでまともに口を聞かない」
決意した
私も中々の頑固者なので
実際に実行した
でも、兄が私に謝って来る訳でもなく
そうやって1年位は冷戦状態だった