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陽だまりの家

第1章 日々の日常

そんな時母がそんな様子に耐えられなかったのか、

私と大地を呼び出し

「いい加減にしなさい!」

怒られてしまった


母は昔からよく私達に言っていた

「兄妹3人仲良くしてくれることだけが私の唯一の願いであり、これが私の遺言だよ。
アンタ達は私の一生の宝だよ。」

これだけ私達のことを思ってくれる人はいるだろうか

呼び出された時も

同じことを言われた


母が間に入って、私達それぞれ何を思っていたのか

本音を言いあった



それから、

私と大地の関係は大きく変わった


たまにケンカをしても、すぐに元通りになれるようになった



流石は母だなと思った


母がいなければ

私と大地は生まれて来てはいなかったし

こんな風にはなっていなかった


母が気付いて、本音を言いあわせてくれたから

私達は一生憎み合わずに済んだのだ



まさに、母親様様なのだ


色々すれ違う事もあるかもしれない

だけど、それが親しい人になればなるほど

逃げてばかりではいられない

勇気を出して、一歩を踏み出すのだ


今日も大地は気ままに生きる



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