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missing☆ring【完】

第8章 愛しの君へ。

裕実を意識するようになったのは、




「陸の良さは分かってるよ」




真っ直ぐな瞳を俺に向けて、優しく笑った裕実。



一発でやられた。
裕実の隣に居ることが急に照れ臭くなって行った。



英語が苦手な裕実は、英語の授業は良く寝ていた。
それを何時も邪魔していた。



裕実は少し眠そうな顔で俺を睨む。
その顔を見て笑うと、また睨む。
何の迫力もないよ。
そんな顔をしたら、ますます目が離せない。



何かにつけて裕実をかまう。
裕実はクルクルと表情を変えて、また俺の心を奪って行った。



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