テキストサイズ

missing☆ring【完】

第8章 愛しの君へ。

裕実への想いはどんどん降り積もって行く。
ゆっくりと、ゆっくりと静かに……
まるで雪が降り積もるように。



"Missing ring"
その話をしたのは、裕実を自分に繋いでいたかったから。
もうクラスメイトと言う枠がなくなり、理由がないと裕実の隣に居ることが出来なくなっていたから。



本当はもっと裕実に触れたい。
本当はもっと裕実に笑って欲しい。
本当はもっと裕実を独り占めしたい。




本当は好きだと伝えたい。




それが出来ずにずるい言葉で裕実を繋ぎ止めた。
だから、罰が当たった。



一番笑わせたかったのに、裕実は辛いと泣いた。
大きな瞳にいっぱいの涙を溜めて。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ