テキストサイズ

missing☆ring【完】

第5章 1年前。

けどそれは陸も同じだったようで、


「久しぶりな気がしないな」



そう笑っているのが分かる。
やっぱり私と陸は似てるだね。


「そうだね。冬休みなんだってね?」


「あぁ。来月の3日には帰るよ」


「成人式は?」


「あぁ、地元では無理。だから、帰って来たんだよ。お陰で毎晩飲んでる」




陸の嬉しそうな声に私も嬉しくなる。



「裕実」


「ん?」


「明日、楽しみだな」



陸は何時も素直で羨ましい。
ちゃんと言葉に出来る。



「うん。楽しみ」



私も少しは見習いたい。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ