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missing☆ring【完】

第5章 1年前。

久しぶりに陸に会うことに胸が高鳴る。
やっぱり可愛いと思って欲しいと感じるのは、きっとまだ陸に恋をしている証。



先週かった新しい服を着て、髪を軽く巻き、化粧をして部屋を出た。



電車に乗り久しぶりに降りた駅。



「裕実!」



懐かしい声に振り向き「雅美」と少し離れた所から走ってくる雅美に手を振った。



「久しぶりだね」


「元気だった?」


「元気だよ。裕実、彼氏は?」


「久しぶりに会ってそれ」



大袈裟に眉をひそめると「アハハ、ごめん。ごめん」と雅美が笑った。



雅美と話しながら駅の入り口へ向かった。



「あっ、綾子だ」



綾子は一足先に待っていた。



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