テキストサイズ

missing☆ring【完】

第5章 1年前。

「綾子」


「あっ、一緒だったんだ」



私と雅美を見て綾子が言う。



「同じ電車だったみたいで」



雅美がそう言ってねっ。と私を見た。


「そうなんだで、男子は?」


「あっ、何かね……」と雅美は周りをキョロキョロ見ながら「3人で一緒に来るって言ってたんだけど」と言う。



「そうなんだ」



私と綾子も周りを見渡す。




パッパーと車のクラクションが鳴りそちらに視線を向けると、黒いワンボックスの窓から「こっち!こっち!」と昔と変わらずテンションが高い典幸が手を振っていた。



3人で車に近付くと、運転席から陸が降りて来た。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ