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missing☆ring【完】

第5章 1年前。

陸は真っ直ぐ前を見つめて、手を合わせゆっくりと瞳を閉じた。
そして、陸の隣で私も手を合わせ瞳を閉じた。




願いはずっと同じ。

これから先、陸の未来にキラキラとした素敵なものが振り注ぎますように。

これから先、陸の未来が笑顔で溢れ幸せになりますように。





ゆっくりと瞳を開け、隣の陸を見るとまだ手を合わせ瞳を閉じている。



そして瞳を開け「よし!」と言って、横に居る私に「何願った?」と聞いてくる。



だから私は「言ったら叶わないって前にも言ったじゃん」と笑った。




「あっ、そうだった」



陸と一緒の思い出は私を笑顔にする。



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