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いつか手をつないで歩こう

第5章 告白


「姉貴っ」


布団の中で泣きじゃくる美雪を、俺は思わず胸に抱いた。


「また父さんと母さんの夢を、見たのか?」


美雪は首をこくんこくんとさせ、
俺の胸に顔をうずめて子どものように泣いた…。

「よしよし、もう泣くなって」


そう言い、俺は美雪の背中をさすり続けた。
どのくらいそうしていただろう。
やがて美雪は、泣き疲れて眠ってしまった。


ただ…

おまえを守りたいんだ。


これからも俺が

傍にいるから……。

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