Love Song ~キミに捧げる歌~
第4章 それから…
ある日…。
「なあ、岩ちゃん。」
「ん?」
「お前、この1年で何か変わったよな。」
「そう?」
「何かあったのか?」
「何もないけど…。」
「そっか…。」
…俺、そんなに変わったのか…?
自分じゃ気が付かなかったけど…。
「あれっ? 剛典じゃん!」
「おう!」
そこにいたのは、中学からの友達だった。
「久し振りじゃん! 元気だったか?」
「おう。 お前は?」
「俺は見ての通り、めっちゃ元気!」
「そっか。 それは良かった。」
「…でも、最初見た時、誰だか分かんなかったよ~!」
「え?」
「だって、お前久し振りに見たらめっちゃ変わってるし。」
「えっ、そう?」
「うん。」
…何人にも言われる、って…。
俺、本当に変わったんだ…。
「じゃあ、俺はこれで。 またな~!」
「うん!」
そうして、その友達は帰って行った。
「なあ、そういえばさ…。」
「ん?」
部活に来ていた友達が、声を掛けてきた。
「あの子、もう見なくなったよな。」
「あの子?」
「うん。 …覚えてないか? 近くの大きい病院に入院していた、美人な女の子。」
「えっと…。」
「岩ちゃんさ、怪我してた時にあそこに入院してただろ? 会ったりしなかったのかよ。」
「えっ…。」