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俺が教えてやるよ。

第1章 可愛いね、お姉さん

「ってなわけで、行くよ!」

『えっ?…っきゃぁぁ!!』
ザザーと葉を避ける音と、かなりの重圧。
それから、

「…っと、」

と、地面にゆっくりおろされた体。

『…っあ、危ないじゃんか!!』

男の子があたしをお姫様抱っこしたまま、木から飛び降りた。

「あ、怖い思いさせてごめんね、お姉さん」

『こ、怖くなんか…っ』

思ってなくないです。
でも、年下だから、そんなこと言えません…。

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