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俺が教えてやるよ。

第1章 可愛いね、お姉さん

――――
『つ、疲れたぁ…』

家に帰って、制服のままベッドに倒れこむ。

放課後、教室まであたしを迎えにきてくれた優李くんが指定したのは、遊園地だった。

遊園地っていっても、ジェットコースターと観覧車があるくらいの、小さなもの。

だから大丈夫、何て甘く見てたら…。

〈お姉さん、次あれ行こう!〉

《優李くん、早いよ…》

〈次、ジェットコースター!〉

《もぅ3回目じゃんか…》
若い力に振り回されっぱなしの1日だった。
何で、あんなに元気なのよ…。


うう…とベッドでゴロゴロしていたら、ケータイが鳴った。

…優李くんだ。

【お姉さん、楽しかったです。ありがとうございました。】

なんだ、いい子じゃん。
それにしても眠い…。

メールの返信さえしないまま、あたしは意識を手放した。

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