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俺が教えてやるよ。

第2章 あの性悪女(しょうわるおんな)

―桃香side―

「あっはは、面白い!」

膨れっ面のあたしの目の前で、お腹をかかえて笑う香苗。
あたしの話が、かなり面白かったようなんだけど…。えっ?
いやいや…。

『全然、面白くないよ…』
グッタリと机に突っ伏す。昨日はかなり疲れたからね。

「何かと思ったら、可愛い後輩くんに誘われたんでしょ?」

『うん、デートしたいって』

「それで、デートしたんでしょ?」

『うん』

「いいじゃんデート♪なのに、何でそうなるの?」

『だから話したじゃん』

《若い子の行動について行けない》って…。

「あれじゃ、説明になってない。若い子ってなに?桃香だって、まだ若いじゃん」

『その若いレベルじゃないんだよ』

男の子って、何であんなに元気がなの?

『しかも、甘い目つきしてくるし』

あたしの勢い、狂っちゃうからやめてほしい。

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