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俺が教えてやるよ。

第1章 可愛いね、お姉さん

頭脳明晰、容姿端麗、運動神経抜群。
3拍子そろった高等部の人気不動の王子。


誰がそんな風に呼び出したのかは知らないけど、あたしは一度たりとも思ったことがない。

だって…あんな笑顔を絶やさずに、みんなに振る舞うなんて、出来るはずがない。

絶対に裏がある。
それにしても、よくもまぁ、毎朝毎朝そんな顔していられるよね、感心しちゃう。

あたしには考えられない。って、これじゃあ…。

『学校行けないじゃん…』
あたしみたいに真面目に学校に来てる人にとっては、大迷惑だ。

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