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KAGO

第2章 思い出のN町

少女…ピアノ…籠……


そして……
頭のないカマキリがじっと僕を見つめている。




「圭介…?」

僕はハッと目を見開いた。

「どうしたの? 具合悪いの?」

目の前には心配そうに僕を見つめる美咲の姿があった。
いつのまにか授業は終わっていたようで、騒がしい声があちこちから聞こえてきた。


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