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KAGO

第2章 思い出のN町

「圭介、帰ろうぜ!」


放課後。
下駄箱で靴に履き替えていると、勇也が肩を叩いてきた。
僕はふとあることを思い出した。


「あのさぁ、そういえば今もあの駄菓子屋あんの?」
「おー、あるよ。ばばあは引退したけどな!」


勇也とよく小学校の帰りに寄っていた駄菓子屋『ひまわり』。
あの駄菓子屋にしかない、占いまんじゅうが急に食べたくなった。
今でいうフォーチュンクッキーみたいなものだ。

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