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KAGO

第3章 猟奇事件

カタン…

「!」


音が鳴った方に振り返ってみる。
…が、誰もいなかった。
しかしよく見ると、奥の部屋に続く扉があるのに気がついた。

「誰かいるのか?」

声をかけてみるが、反応はない。
僕は意を決し、扉を開けてみた。

奥の部屋には大きなダイニングテーブルがあった。テーブルの上にはスープ皿がひとつ置かれている。

さっきの音は、誰かがこれを置いた音に違いない。
だが人の気配は全くしない。

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