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KAGO

第3章 猟奇事件

「…なんでこんなところにっ……!」

「えっ…ちょっ……」

シャッと勢いよくカーテンを開けると、保健の先生がポカンとした顔をして椅子に座っていた。

「ビックリした…どうしたの?緒方くん」
「ここは立ち入り禁止のはずだろ!」
「…立ち入り禁止? どうして?」
「木村先輩がここで殺害されてっ……」

説明しようとすると、先生がふっと微笑した。


「随分うなされてたから怖い夢を見てたのね。大丈夫よ、現実は殺人事件なんて起きてないから」

「え……」


僕は窓から外の風景を確かめてみた。
校門にはパトカーは止まっておらず、普段と変わらない風景があった。


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