テキストサイズ

KAGO

第5章 告白

「私、見たんだよ…」

「え?」


美咲の顔つきが変わった。


「圭介が保健室飛び出して行った時、私…心配で追いかけたんだよ」

「!」


(まさか…)


「あの人と、どこに行ったの?」

今にも泣き出しそうな表情で、美咲は僕を見つめる。


(夏奈子さんの車に乗るところを見たのか…)


「…何かあった?」
「……」


一瞬キスされたことを思い出した。

だけどあんなのはキスじゃない、
事故だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ