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KAGO

第6章 夢の続き

駄菓子屋に着くと、赤い軽自動車が停まっていた。
フゥッと小さく息を吐いた後、中に入ろうと引き戸に手をかけると、夏奈子さんの独り言が聞こえてきた。


「……あのババア…ほんとしつこいんだから……早く死ねよ」

「!」


夏奈子さんの言葉にびっくりして、僕は引き戸を強く揺らしてしまう。


「あら、圭介くん」

こっちに振り向いたのと同時に、夏奈子さんの声色が変わった。
そして嬉しそうに僕に微笑みかける。

「また来てくれたのね、嬉しいわ」

手を伸ばしてきたので、僕はとっさに腕を掴んだ。

「圭介くん?」
「勇也は…どこですか」

嫌な汗が出てくる。

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